桐島RYOのブログ

中学校教師として数学を教えています。機械学習に興味があり勉強を独学で進めています。ラーメンの食べ歩きが趣味です。

書評 「やりがいのある仕事」という幻想

作家である森博嗣が「近い将来の働き方」を論じている。森博嗣は『すべてがFにな

る』でデビューし、アニメ化もされた『スカイ・クロラ』シリーズ、剣豪小説『ヴォイ

ド・シェイパ』など、多作な作家である。

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仕事というと、「人間の大事な要素」と考えている人も少なくない。しかし本書ではそ

の考えは間違いだという。そのような考えは、古い考え方で人の価値が決まるのは人そ

れぞれだと筆者は指摘する。「国を動かす仕事」「未来を築く仕事」は「ゲームを作る

仕事」より「やりがい」があるのか。本書によるとこれは、言葉だけのイメージで錯覚

を植え付けているという。現代の若者は人目を気にしていると指摘する。

 

そうではなくて、「自分にとってどうなることが成功なのか」を見極める方が重要と筆

者は断言する。ネットの普及は、個人同士が結びつけた。人間の仕事は、だんだんスペ

シャルになっていくと指摘する。ジェネラルな仕事は、マニュアル化するという。世の

中の動きに敏感になるのだ。本当に楽しい物は、人に話す必要なんてない。楽しさが、

自分でよくわかるし幸せである。これが「やりがい」である。自分の働き方を見つめな

おし、「やりがい」を考えなおすよい機会となるだろう。

 

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